ピラティスコラム

【2026年】腰痛にはヨガとピラティスどっちが効果的?違いと選び方を徹底比較

腰痛にはヨガとピラティスどっちが効果的?筋力不足・柔軟性不足・姿勢・ストレスなど原因別の選び方と、すぐ実践できるおすすめポーズ・エクササイズを紹介。併用スケジュールや注意点も解説します。

【結論】腰痛にはヨガとピラティスどっちがいい?目的別の選び方

「腰痛にはヨガとピラティスどっちがいいの?」と悩んでいる方へ、まず結論からお伝えします。

腰痛の原因によって、ヨガとピラティスのどちらが効果的かは変わります。一概に「こっちが正解」とは言えないのです。

ここでは、腰痛のタイプ別にどちらを選ぶべきかをわかりやすく解説します。

筋力不足が原因の腰痛にはピラティスがおすすめ

腰まわりの筋力が弱いことで腰痛が起きている場合は、ピラティスがおすすめです。

ピラティスは、インナーマッスル(体の深い部分にある筋肉)を鍛えることに特化したエクササイズです。とくに腹横筋多裂筋といった、背骨を支える深層の筋肉を効率よく強化できます。

インナーマッスルとは?

体の表面からは見えない、深い位置にある筋肉のことです。「体幹深層筋」とも呼ばれ、背骨や骨盤を安定させる役割を持っています。この筋肉が弱くなると、腰に大きな負担がかかりやすくなります。

とくに以下のような方には、ピラティスが向いています。

  • 反り腰で腰に負担がかかっている人
  • 骨盤が不安定で、ぐらつきやすいと感じる人
  • デスクワーク中心で運動不足による筋力低下が気になる人

ピラティスは体幹トレーニングとしての効果が高いため、筋力不足からくる腰痛には心強い味方になります。

柔軟性不足・ストレスが原因の腰痛にはヨガがおすすめ

体が硬い、あるいは精神的なストレスが腰痛の原因になっている場合は、ヨガがおすすめです。

ヨガは、筋肉の緊張をゆっくりほぐしながら柔軟性を高めるアプローチが得意です。腰まわりだけでなく、太ももの裏や股関節など、腰痛に関わる筋肉を幅広くストレッチできます。

さらにヨガには、呼吸法や瞑想を通じて自律神経を整える効果もあります。実は、精神的なストレスが慢性的な腰痛の原因になっていることは少なくありません。緊張状態が続くと筋肉がこわばり、腰に痛みが出やすくなるのです。

以下のような方にはヨガが向いています。

  • 体が硬く、前屈や開脚が苦手な人
  • 仕事や人間関係のストレスを強く感じている人
  • 慢性的に腰の筋肉が張っている・こわばっていると感じる人

タイプ別の早見表で自分に合うほうをチェック

自分の腰痛タイプや目的に合わせて、ヨガとピラティスのどちらが向いているかを一覧にまとめました。

あなたの状態・目的 おすすめはどっち?
腰まわりの筋力が弱い ピラティス
反り腰・骨盤の歪みが気になる ピラティス
デスクワークで運動不足 ピラティス
体が硬い・柔軟性を高めたい ヨガ
ストレスが多い・リラックスしたい ヨガ
慢性的な筋肉の緊張がある ヨガ
猫背や姿勢の悪さを改善したい ピラティス(ヨガも◎)
筋力も柔軟性も両方ほしい 両方の併用がおすすめ

「どちらか一方に絞らなければいけない」と思いがちですが、ヨガとピラティスを併用するという選択肢もあります。それぞれの長所を活かすことで、より効果的に腰痛改善を目指せます。併用のくわしい方法は後半のセクションで紹介しています。

そもそもヨガとピラティスは何が違う?基本の違いを理解しよう

腰痛に対する効果を比較する前に、まずヨガとピラティスの基本的な違いを押さえておきましょう。成り立ちや目的を知ることで、自分に合うほうを選びやすくなります。

ヨガの特徴|心身のバランスを整える伝統的アプローチ

ヨガはインド発祥の伝統的な心身鍛練法で、数千年の歴史を持っています。もともとは精神の安定や悟りを目指すための修行法として生まれました。

現代のヨガでは、ポーズ(アーサナ)・呼吸法(プラナヤマ)・瞑想を組み合わせて、心と体のバランスを整えることを重視しています。

ヨガの主な特徴は以下の通りです。

  • 柔軟性を高めるストレッチ効果が高い
  • 呼吸法瞑想を通じてリラックス効果が得られる
  • バランス感覚や体の調和を意識した動き
  • 流派が豊富で、目的に合わせて選べる

腰痛改善に向いているヨガの流派としては、ゆったりした動きが中心のハタヨガや、リラックスに特化したリストラティブヨガがおすすめです。

ピラティスの特徴|体幹とインナーマッスルを鍛えるエクササイズ

ピラティスは、20世紀初頭にドイツ人のジョセフ・ピラティス氏が考案したエクササイズです。もともとは負傷した兵士のリハビリを目的に開発されたという経緯があり、体に負担をかけすぎない設計が特徴です。

ピラティスの主な特徴は以下の通りです。

  • コア(体幹)の強化に重点を置いている
  • 骨盤底筋や深層筋を意識的に鍛えられる
  • 背骨や骨盤の正しい位置(アライメント)を重視
  • 姿勢改善への効果が高い

ピラティスには大きく分けてマットピラティスマシンピラティスの2種類があります。

マットピラティスとマシンピラティスの違い

マットピラティスは、マットの上で自分の体重を使って行うエクササイズです。自宅でも手軽に取り組めるのがメリットです。

マシンピラティスは、「リフォーマー」などの専用マシンを使って行います。バネの力で負荷を調整できるため、腰痛がある方でも無理なく取り組みやすいのが特徴です。

ヨガとピラティスの違いを一覧表で比較

ヨガとピラティスの違いを、腰痛改善に関わるポイントを中心にまとめました。

比較項目 ヨガ / ピラティス
起源 ヨガ:インド(数千年前) / ピラティス:ドイツ(20世紀初頭)
主な目的 ヨガ:心身のバランス調整 / ピラティス:体幹強化・姿勢改善
アプローチ ヨガ:柔軟性・リラックス重視 / ピラティス:筋力・安定性重視
呼吸法 ヨガ:腹式呼吸(副交感神経を優位に) / ピラティス:胸式呼吸(体幹を安定させたまま呼吸)
鍛えられる部位 ヨガ:全身の柔軟性・バランス / ピラティス:インナーマッスル・体幹
運動強度 ヨガ:低〜中(流派による) / ピラティス:中程度
精神面への効果 ヨガ:瞑想・呼吸法で高い / ピラティス:集中力の向上
腰痛改善の主な効果 ヨガ:筋緊張の緩和・ストレス軽減 / ピラティス:腰椎の安定・筋力強化

このように、ヨガとピラティスは目的もアプローチも異なります。「どちらが優れている」ではなく、「自分の腰痛の原因に合うほう」を選ぶことが大切です。

以下の記事でも紹介しています。

【関連記事】【2026年】ピラティスの服装ガイド|初心者向けウェアの選び方とおすすめコーデ

腰痛の原因別|ヨガとピラティスの効果を比較

ここからは、腰痛の原因ごとにヨガとピラティスの効果を具体的に比較していきます。自分の腰痛がどのタイプに当てはまるか考えながら読んでみてください。

筋力低下・体幹の弱さによる腰痛への効果

運動不足や加齢によって体幹の筋力が低下すると、背骨を支える力が弱くなり、腰に大きな負担がかかります。これが腰痛の原因になっているケースは非常に多いです。

この場合、ピラティスの方がより効果的と言えます。

ピラティスでは、腹横筋や多裂筋といった腰椎(腰の背骨)を支えるインナーマッスルを体系的に鍛えるプログラムが組まれています。これらの筋肉が強くなることで、腰椎が安定し、腰への負担が軽くなるのです。

ヨガにも体幹を使うポーズはありますが、筋力強化の「体系的なプログラム」という点ではピラティスに軍配が上がります。

筋肉の硬さ・柔軟性不足による腰痛への効果

太ももの裏側にあるハムストリングスや、股関節の前側にある腸腰筋が硬くなると、骨盤の動きが制限されて腰に負担がかかります。

ハムストリングス・腸腰筋とは?

ハムストリングスは太ももの裏側にある筋肉群で、硬くなると骨盤が後ろに引っ張られます。腸腰筋は腰椎と太ももをつなぐ深層筋で、硬くなると反り腰の原因になります。どちらも腰痛と深い関係がある筋肉です。

この場合は、ヨガの方が効果的です。

ヨガはさまざまなポーズを通じて、全身の筋肉をじっくりとストレッチします。とくに股関節まわりや太もも裏のストレッチに優れたポーズが豊富で、硬くなった筋肉の緊張を効果的にほぐせます。

ピラティスにもストレッチの要素はありますが、柔軟性の向上を主目的とする場合はヨガの方が適しています。

姿勢の悪さ(猫背・反り腰)による腰痛への効果

猫背や反り腰など、姿勢の悪さからくる腰痛には、ピラティスの効果がとくに高いです。

ピラティスは、骨盤や背骨の正しい位置(アライメント)を常に意識しながらエクササイズを行います。これにより、日常生活でも正しい姿勢を保つ感覚が身につきやすくなります。

とくにデスクワークやスマホの使いすぎで姿勢がくずれている方には、ピラティスの体幹トレーニングが効果的です。反り腰の改善にピラティスが役立つという声は、インストラクターの間でも多く聞かれます。

ヨガにも姿勢を意識するポーズはたくさんありますが、「姿勢を支える筋力を鍛える」という点ではピラティスの方がより直接的なアプローチができます。

ストレス・自律神経の乱れによる腰痛への効果

「病院で検査しても異常がないのに腰が痛い」という場合、ストレスや自律神経の乱れが原因の心因性腰痛である可能性があります。

この場合は、ヨガが圧倒的におすすめです。

ヨガの呼吸法や瞑想は、副交感神経を優位にして心身をリラックスさせる効果があります。精神的な緊張がゆるむことで、無意識にこわばっていた腰まわりの筋肉もほぐれやすくなるのです。

ピラティスにも集中による気分転換やリラックス効果はありますが、精神面への直接的なアプローチという点ではヨガの方がはるかに優れています。

腰痛改善におすすめのヨガポーズ5選

ここからは、腰痛改善に効果的なヨガポーズを5つ紹介します。どれも初心者でも取り組みやすいポーズなので、ぜひ試してみてください。

始める前の注意

痛みが強いときは無理に行わないでください。ポーズ中に腰に鋭い痛みを感じた場合は、すぐに中止しましょう。

キャット&カウ(猫と牛のポーズ)

背骨全体をやさしく動かすことで、腰まわりの緊張をほぐす基本のポーズです。腰痛ヨガポーズの中でもとくに安全性が高く、初心者にもおすすめです。

やり方:

  1. 四つ這いの姿勢になり、手は肩の真下、ひざは股関節の真下にセットする
  2. 息を吐きながら背中を丸め、おへそをのぞき込むようにする(キャット)
  3. 息を吸いながら背中を反らせ、胸を開いて顔を上げる(カウ)
  4. この動きを呼吸に合わせて10回ほどくり返す

ポイント:腰だけを動かすのではなく、背骨全体を波のようにしなやかに動かす意識を持ちましょう。呼吸と動きを合わせることで、より効果が高まります。

チャイルドポーズ(子どものポーズ)

腰背部をやさしくストレッチしながら、深いリラックスが得られるポーズです。腰痛がつらいときの休息ポーズとしても使えます。

やり方:

  1. 正座の姿勢から、両手を前に伸ばしながら上体を前に倒す
  2. おでこをマットにつけ、お尻をかかとに近づける
  3. 両腕は前方に伸ばすか、体の横に沿わせてリラックスする
  4. ゆっくりとした呼吸を続けながら30秒〜1分間キープする

ポイント:ひざを少し開くと、お腹にスペースができて呼吸がしやすくなります。腰の伸びを感じながら、力を抜いてリラックスしましょう。

スフィンクスのポーズ

腰椎の自然なカーブを取り戻す効果が期待できるポーズです。腹筋も軽く使いながら背筋を伸ばすため、腰への負担が少なく安全に行えます。

やり方:

  1. うつ伏せに寝て、ひじを肩の真下につく
  2. 前腕でマットを押しながら、胸を持ち上げる
  3. お腹に軽く力を入れ、腰を反らせすぎないように注意する
  4. 肩をすくめないようにリラックスし、30秒〜1分間キープする

ポイント:腰を反らせすぎないことが大切です。お腹に軽く力を入れることで腰椎を守りながらストレッチできます。

ハーフピジョンポーズ(半分の鳩のポーズ)

お尻の深い部分にある梨状筋をストレッチし、坐骨神経痛の緩和にも効果的なポーズです。

やり方:

  1. 四つ這いの姿勢から、右ひざを右手首の方に持っていく
  2. 右のすねをマットに沿わせ、左脚はまっすぐ後ろに伸ばす
  3. 骨盤が正面を向くように調整し、上体をゆっくり前に倒す
  4. 30秒〜1分間キープし、反対側も同様に行う

体が硬い方の軽減法:右のお尻の下にブランケットやクッションを入れると、無理なくポーズが取れます。上体を倒す角度も、心地よいところで止めてかまいません。

スパインツイスト(仰向けのねじりのポーズ)

背骨をやさしくねじることで、腰まわりの筋肉をほぐすポーズです。寝る前のリラックスタイムにもおすすめです。

やり方:

  1. 仰向けに寝て、両ひざを胸に引き寄せる
  2. 両腕を横に広げ、息を吐きながら両ひざを右側に倒す
  3. 顔は左側を向き、左肩がマットから浮かないようにする
  4. 30秒〜1分間キープし、反対側も同様に行う

ポイント:ひざを倒す角度は無理のない範囲で大丈夫です。肩が床から浮いてしまう場合は、ひざの下にクッションを入れて調整しましょう。

以下の記事でも紹介しています。

【関連記事】ピラティスの効果が出るまでの期間は?実感までの目安と早く結果を出すコツ【2026年版】

腰痛改善におすすめのピラティスエクササイズ5選

続いて、腰痛改善に効果的なピラティスエクササイズを5つ紹介します。インナーマッスルを鍛えて体幹を安定させることで、腰痛の根本的な改善を目指しましょう。

ペルビックカール(骨盤のカール)

骨盤底筋と腹横筋を意識しながら、背骨を一つずつ動かしていくエクササイズです。腰痛のリハビリでも広く用いられている、安全性の高い種目です。

やり方:

  1. 仰向けに寝て、両ひざを立てる。足は腰幅に開く
  2. 息を吐きながら、骨盤を後傾させ(おへそを背骨に近づけるイメージ)、お尻をゆっくり持ち上げる
  3. 背骨を下から一つずつ持ち上げるように、肩甲骨の下あたりまで上げる
  4. 息を吸い、吐きながら今度は背骨を上から一つずつマットに下ろしていく
  5. 8〜10回くり返す

ポイント:お尻を持ち上げたとき、腰を反らせすぎないよう注意しましょう。お腹の力で骨盤をコントロールする意識が大切です。

デッドバグ(死んだ虫のポーズ)

腰を床に押しつけた状態で体幹を安定させるトレーニングです。名前はユニークですが、腰に負担をかけずにインナーマッスルを鍛えられる優秀なエクササイズです。

やり方:

  1. 仰向けに寝て、両腕を天井に向かって伸ばす
  2. 両ひざを90度に曲げて持ち上げる(テーブルトップポジション)
  3. 腰とマットのすき間をなくすように、お腹に力を入れる
  4. 右腕を頭の方へ、同時に左脚を前方へゆっくり伸ばす
  5. 元の位置に戻し、反対側も同様に行う。左右交互に8〜10回くり返す

ポイント:腰がマットから浮かないことが最も重要です。腰が浮いてしまう場合は、腕や脚を伸ばす範囲を小さくしましょう。

バードドッグ(四つ這いの対角線エクササイズ)

多裂筋と腹横筋を同時に鍛え、腰椎を安定させるエクササイズです。バランス能力の向上にも効果的で、体幹トレーニングの定番種目の一つです。

やり方:

  1. 四つ這いの姿勢になり、背中をまっすぐに保つ
  2. お腹に力を入れた状態で、右腕を前方に伸ばすと同時に左脚を後方に伸ばす
  3. 体がぐらつかないように2〜3秒キープする
  4. ゆっくり戻し、反対側(左腕と右脚)も同様に行う
  5. 左右交互に8〜10回くり返す

ポイント:腰が反ったりお尻が左右にぶれたりしないよう、体幹をしっかり安定させましょう。最初は腕だけ、脚だけと別々に練習してもOKです。

クラムシェル

中殿筋(お尻の横側にある筋肉)を強化して、骨盤の安定性を高めるエクササイズです。股関節の弱さは腰痛の根本原因になりやすいため、見落とされがちですが非常に重要な種目です。

やり方:

  1. 横向きに寝て、両ひざを曲げる。頭は下側の腕で支える
  2. 両足をつけたまま、上側のひざを貝が開くようにゆっくり持ち上げる
  3. 骨盤が後ろに倒れないように注意し、上げきったところで2秒キープする
  4. ゆっくり戻す。片側15〜20回行い、反対側も同様に行う

ポイント:動きが小さく感じても、お尻の横側に効いていればOKです。骨盤が一緒に動いてしまわないよう、体幹を安定させたまま行いましょう。

スイミング(うつ伏せの背筋エクササイズ)

背筋群を強化しながら体幹の安定を学ぶエクササイズです。水泳のバタ足のような動きを、うつ伏せの状態で行います。

やり方:

  1. うつ伏せに寝て、両腕を頭の前方に伸ばす
  2. お腹に力を入れ、おへそを軽くマットから浮かせるイメージを持つ
  3. 右腕と左脚を同時に少し持ち上げ、次に左腕と右脚を持ち上げる
  4. この動きを交互にリズミカルにくり返す。20〜30秒間続ける
フォームの注意点

腰を反らせすぎると、かえって腰痛を悪化させてしまいます。腕や脚を高く上げようとせず、お腹の力で腰を守りながら小さな動きで行うことが大切です。

腰痛持ちがヨガ・ピラティスをする際の注意点

ヨガもピラティスも腰痛改善に効果的ですが、やり方を間違えると逆に悪化させてしまう可能性があります。安全にエクササイズを行うために、以下の注意点をしっかり確認しておきましょう。

やってはいけない動き・避けるべきポーズ

腰痛がある状態で以下の動きを行うと、症状を悪化させるリスクがあります。

  • 急激な前屈:勢いをつけて前屈すると、腰の椎間板に大きな圧力がかかります
  • 過度なねじり:腰をひねる動きを無理に行うと、筋肉や靭帯を痛める可能性があります
  • 腰を大きく反らせるポーズ:コブラのポーズやフルブリッジなどを無理に行うと、腰椎に過度な負荷がかかります
  • 両脚を伸ばしたまま持ち上げる動き:腰が反りやすく、腰痛を悪化させやすい動きです

痛みが出たら、すぐに動きを中止してください。「痛いけど我慢して続ける」は絶対にNGです。痛みは体が出しているサインであり、無視して続けるとケガや症状の悪化につながります。

腰痛が悪化するケースと医療機関を受診すべきサイン

すべての腰痛がセルフケアで対処できるわけではありません。以下のような症状がある場合は、ヨガやピラティスを行う前に必ず医療機関を受診してください。

すぐに医師に相談すべき危険信号(レッドフラグ)

以下の症状がある場合は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの疾患が疑われます。自己判断でエクササイズを行うのは危険です。

  • 脚にしびれや強い痛みがある
  • 排尿・排便に障害がある
  • 安静にしていても痛みが強くなる
  • 発熱をともなう腰痛
  • 体重が急に減少している
  • 痛みが数週間たっても改善しない

一方で、動くと楽になる程度の慢性腰痛であれば、適度な運動が改善に役立つケースは多いと一般的に言われています。不安な場合は、整形外科や理学療法士に相談してからエクササイズを始めると安心です。

初心者が安全に始めるためのポイント

腰痛がある状態でヨガやピラティスを始める場合、以下のポイントを意識しましょう。

  • インストラクター付きのレッスンから始める:正しいフォームを身につけるためには、プロの指導を受けることが大切です。とくに腰痛がある場合は、事前にインストラクターに伝えておきましょう
  • スタジオかオンラインか、自分に合うスタイルを選ぶ:直接フォームを見てもらえるスタジオレッスンが理想的ですが、通いにくい場合はオンラインレッスンも選択肢になります
  • 週2〜3回の無理のない頻度から始める:毎日ハードにやる必要はありません。週2〜3回のペースでも、継続すれば十分に効果を感じられます
  • マシンピラティスも検討する:腰痛が気になる方には、負荷を調整しやすいマシンピラティスがとくにおすすめです

以下の記事でも紹介しています。

【関連記事】ピラティスは効果ない?効果を感じない7つの原因と正しい対処法【2026年版】

ヨガとピラティスを併用する効果と取り入れ方

ここまで「ヨガとピラティスどっちがいいか」を解説してきましたが、実は両方を併用するのが腰痛改善には最も効果的です。

併用が腰痛改善に効果的な理由

腰痛を根本から改善するには、筋力と柔軟性の両方が欠かせません。

ピラティスでインナーマッスルを鍛えて腰椎を安定させ、ヨガで筋肉の柔軟性を高めて緊張をほぐす。この2つを組み合わせることで、互いの効果を高め合う相乗効果が生まれます。

たとえば、ピラティスで体幹を強化しても、筋肉が硬いままだと動きが制限されて腰への負担が残ります。逆に、ヨガで柔軟性を高めても、それを支える筋力がなければ体が安定しません。

ヨガとピラティスの併用は、腰痛改善だけでなく腰痛の再発予防にもつながります。

おすすめの併用スケジュール例

「両方やりたいけど、どう組み合わせればいいの?」という方のために、具体的なスケジュール例を紹介します。

週3回の場合のスケジュール例:

曜日 内容
月曜 ピラティス(体幹強化メイン)
水曜 ヨガ(ストレッチ&リラックス)
金曜 ピラティス(体幹強化メイン)

週4回の場合のスケジュール例:

曜日 内容
月曜 ピラティス
火曜 ヨガ
木曜 ピラティス
土曜 ヨガ

また、朝にピラティス、夜にヨガという時間帯での使い分けもおすすめです。朝のピラティスで体幹を目覚めさせ、夜のヨガで1日の疲れや緊張をほぐしてリラックスする。このリズムが腰痛改善だけでなく、睡眠の質の向上にも役立ちます。

大切なのは、無理なく続けられるペースで取り組むことです。最初は週2回からでもかまいません。慣れてきたら回数を増やしていきましょう。

よくある質問

腰痛がひどいときでもヨガやピラティスをしていい?

急性期の腰痛(ぎっくり腰の直後など)は安静が基本です。強い痛みがある状態でのエクササイズは症状を悪化させる可能性があるため、避けてください。

一方、慢性的な腰痛の場合は、適度に体を動かすことが推奨されるケースが多いと一般的に言われています。ただし、痛みの程度や原因によって対処法は異なりますので、不安な場合は医師や理学療法士に相談してから始めることをおすすめします。

ヨガとピラティスはどちらが初心者向き?

どちらも初心者向けのクラスが充実しているため、始めやすさに大きな差はありません

ただし、傾向としては以下のような違いがあります。

  • 体が硬い人:ピラティスの方が取り組みやすいことが多い(柔軟性がなくても動きについていきやすい)
  • リラックス目的の人:ヨガの方が入りやすい(ゆったりした動きやリストラティブヨガから始められる)

まずは体験レッスンを受けてみて、自分に合うかどうかを確かめるのが一番です。

腰痛改善にはどのくらいの期間で効果を感じられる?

個人差はありますが、週2〜3回の頻度で続けた場合、1〜3ヶ月程度で変化を感じ始める人が多いと一般的に言われています。

ただし、即効性を求めるよりも継続することが何より重要です。数回やって「効果がない」とやめてしまうのではなく、3ヶ月を目安にコツコツ続けてみましょう。

また、正しいフォームで行うことが効果を大きく左右します。自己流で間違ったフォームを続けていると、いくら回数を重ねても効果を感じにくいため、インストラクターの指導を受けることも大切です。

マシンピラティスとマットピラティスはどっちが腰痛にいい?

腰痛がある方には、マシンピラティスの方がおすすめです。

マシンピラティスではリフォーマーなどの専用マシンのバネ(スプリング)を使って負荷を細かく調整できるため、腰への負担をコントロールしやすいという大きなメリットがあります。初心者や腰痛が強い方でも安心して取り組めます。

一方、マットピラティスは自宅で手軽に続けられるのが魅力です。ある程度フォームを覚えたら、日常のセルフケアとしてマットピラティスを取り入れるのもよいでしょう。

理想的には、最初はマシンピラティスで正しい動きの感覚を身につけ、慣れてきたらマットピラティスも併用していくという流れがおすすめです。

ヨガやピラティスで腰痛が悪化することはある?

残念ながら、間違ったフォームや無理なポーズで腰痛が悪化するリスクはあります

とくに注意が必要なのは以下のケースです。

  • 痛みを我慢して無理にポーズを取る
  • 急激な前屈や深いねじりを行う
  • 腰を大きく反らせるポーズを、腹筋の支えなしで行う
  • 自己流で動画だけを見ながら行い、フォームが崩れている

腰痛が悪化しないためには、痛みが出たら無理せずすぐに中止することが鉄則です。そして、可能であれば専門のインストラクターや理学療法士に相談しながら取り組みましょう。正しいフォームで安全に行えば、ヨガもピラティスも腰痛改善の強い味方になってくれます。

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